日本オイルポンプ ㈱ 様 インタビュー

【回答いただいた方】 クーラント事業マーケティング室 部長:石井 道浩さま

— 御社の事業内容について教えてください

トロコイド®ポンプ、プロコン®ポンプ、オーブマーク®モーター、油圧モータ、クーラントユニットの製造販売。 工作機械・産業機械産業の流体移送・油温調整・潤滑等の重要機能部品として使用されております。その他にも特殊車両・農建機・船舶・環境・飲料など広範な産業において流体移送・動力伝達・油温調整・洗浄・潤滑・ろ過・圧縮などに使用されております。

トロコイド®ポンプ 2MY P34~35
産業機械向け潤滑油ポンプ

トロコイド®ポンプ 2MY-Sフィルター P42~45
工作機械向けクーラントポンプ

— 御社の強み、ポンプの魅力について教えてください 

創業100年を超える日本オイルポンプが生産する潤滑、移送用トロコイドポンプは国内の工作機械業界で約70%のシェアを保持し、トロコイドポンプの製造実績は世界第一位です。トロコイドポンプは、緻密な計算による設計と独自の鋳造、研磨技術による高精度な加工によって、歯と歯のかみ合いで生じるムラを極限まで低減し、高度な無脈動送液(微細な振動発生の抑制)を実現しています。

CI
サイクロンフィルター+インペラーポンプ仕様
CT 
ダブルサイクロンフィルター+トロコイド®ポンプ仕様
ET 
タービュランス®フィルター+トロコイド®ポンプ仕様

— 田中製作所と共同開発した新製品「クーラントユニットTNC」について教えてください

田中製作所様にて極限までにコンパクト設計された専用タンクに、日本オイルポンプのクーラントポンプ、NOP CYCLONE FILTER PUMP®を搭載した30番クラスマシニングセンター専用のクーラントユニットになります。 専用設計されたスクレーパ式2段コンベアとサイクロンフィルターポンプで大きな切粉から細かなスラッジまで濾過してクリーン液をマシニング内に移送します。タンク内はスラッジ堆積防止拡散ノズルにてスラッジ堆積を防ぎ、金網バケットで回収しますのでタンクメンテナンスが軽減されたスマートなクーラントユニットです。

クーラントユニットTNC

— 「クーラントユニットTNC」の魅力をズバリ教えてください

省スペース、省資源、省メンテナンスが一番の特長でありコンセプトになります。日本国内の工場では狭いスペースに沢山の設備を所狭しと配置しており、設置面積は出来るだけ小さくする事が求められております。これを実現する為にタンクは限りなくコンパクト、クーラント液は必要最低限で循環濾過しています。それによりスラッジが堆積する所もなく省メンテナンスにも繋がってきます。

— TNC開発秘話などございましたら教えてください

昨今のマシニングセンタは加工速度、精密性、Iotなど各メーカー様により飛躍的に改良進化され前面はシャープな外観です。しかし、裏面のクーラントタンク周辺はスペースやメンテナンス等の課題が残っております。私たちはそこに着目し、弊社NOP CYCLONE FILTER PUMP®を搭載したスマートなクーラントタンクを作ろうと考えたのがTNC開発の始まりになります。

— 田中製作所と共同開発した印象、同社への今後の期待やご要望を教えてください

私たちはクーラントユニットとしてのアイディアは持っていたのですが、タンクやチップコンベアを開発し生産する能力がありませんでした。創業70年を誇るチップコンベアメーカーの高い技術力を惜しみなく注力して頂き、思い描いた通りの製品が完成した事に大変感謝しております。互いの得意分野を活かしクーラントユニットのあるべき姿を追求し続け、これからも革新性と信頼性の高い製品を共同開発して頂ければ幸いです。

コンベア後出し仕様
NOP本社工場

日本オイルポンプ ㈱ 様PRメッセージ

私たちのモットー『始まりつくるヒト』は当社のスピリットを表したものです。
”始まり”お客様のニーズを反映した革新的な発想で時代を先取りし、”つくる”お客様喜ばれる製品とサービスをお届けすることによって、”ヒト”お客様とともに私たち一人ひとりが成長できる。事です。当社はこのスピリットを体現した革新的な製品とサービスを世界に展開してまいりたいと考えます。 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

お客様プロフィール

社名     日本オイルポンプ株式会社
Webサイト  https://www.nopgroup.com/
本社所在地  埼玉県熊谷市久保島634

クーラント事業
マーケティング室 
部長 石井道浩 さま